【中部編】餅つきで作る名物餅5選と作り方|安倍川もち・もち菜雑煮・岐阜の雑煮・金沢の雑煮・かんもち
この記事のまとめ
この記事で紹介する中部地方の名物餅は、静岡の安倍川もち、愛知のもち菜雑煮、岐阜の雑煮、石川の金沢の雑煮、富山のかんもち(寒餅)の5品です。
中部地方には、お雑煮の餅が東の角餅と西の丸餅に分かれる境目とされる、岐阜県の関ケ原があります。名古屋と金沢のお雑煮は、角餅を焼かずに煮ます。
安倍川もちと3つのお雑煮は、ついた白い餅から作れます。かんもちは、寒い時期についた餅を型で固め、切って干して作る保存食で、仕上がるまで日数がかかります。かんもちは伝統的な製法の流れを紹介し、分量は示していません。
ほかの4品の分量は試作前の配合例で、作り方は目安です。地域や家庭によって異なります。
はじめに:中部には「東の角餅」と「西の丸餅」の境目がある
お雑煮の餅は、四角い角餅を使う地域と、丸い丸餅を使う地域に分かれます。その境目とされる岐阜県の関ケ原は、中部地方にあります。関ケ原のあたりを境に、東は角餅、西は丸餅の地域が多いといわれます。岐阜県と石川県には、角餅と丸餅の両方を使うところもあるとされます。
名古屋や金沢のお雑煮には、角餅が使われてきました。名古屋と金沢では、角餅を焼かずにだしで煮ます。東京の江戸雑煮は焼いた角餅を使うので、同じ角餅でも食べ方が違います。
この記事では、静岡・愛知・岐阜・石川・富山の5県から名物餅を1品ずつ選び、餅つきで作る材料と作り方(かんもちは伝統的な製法の流れ)を紹介します。選んだ5品は、中部地方の餅料理の一部です。家族の餅つきや、町内会・園・会社の餅つきイベントで「ご当地餅の食べ比べ」をするときの参考にしてください。イベントで出すときの衛生と安全の注意は、各料理の「餅つきイベントで出すコツ」と、記事の最後の「安全のために」にまとめています。
中部の名物餅5選 早見表
| 都道府県 | 名物餅 | ひとことで言うと | 餅の形・食べ方 |
|---|---|---|---|
| 静岡県 | 安倍川もち | つきたての餅にきな粉と砂糖をまぶした、東海道の名物 | ちぎった餅にきな粉砂糖をまぶす。こしあんで包むものもある |
| 愛知県 | もち菜雑煮 | 角餅ともち菜のしょうゆ味のすまし雑煮 | 角餅を焼かずに煮る |
| 岐阜県 | 岐阜の雑煮 | 正月菜とかつお節をのせるすまし雑煮(この記事の例) | この記事では角餅を煮る。具や餅の形は地域によって違う |
| 石川県 | 金沢の雑煮 | 昆布だしのすまし汁に花がつおと芹 | 角餅を焼かずに煮る |
| 富山県 | かんもち(寒餅) | 寒い時期についた餅を干して作る保存食 | 型で固めて切り、干して乾かす。よもぎなどで色を付けたものもある。乾燥後に焼くか揚げて食べる |
1. 【静岡県】安倍川もち(きな粉とこしあん)
安倍川もちとは
安倍川もちは、静岡県の静岡市を中心とする県中部に伝わる、つきたての餅にきな粉をまぶし、砂糖をかけた餅です。きな粉に砂糖を混ぜてからまぶす作り方もあります。餅をこしあんで包んだものも安倍川もちと呼ばれます。静岡市によると、きな粉の餅とあんこの餅を組み合わせた一人前のパックが定番になっています。
安倍川もちは江戸時代に生まれ、安倍川のほとりの茶屋で名物として売られていたとされます。当時は珍しかった白砂糖を使ったので旅人に喜ばれ、東海道の名物になったと伝えられています。東海道を描いた浮世絵にも、府中宿とともに描かれてきたとされます。
名前は、徳川家康が付けたという逸話が残っています。安倍川の茶屋で売られて有名になったから、という説もあり、どちらが正しいかは確かではありません。
安倍川もちの材料(餅約1kg分・配合例(試作前))
- つきたての餅 … 約1kg
- きな粉 … 100g
- 白砂糖 … 60〜80g(好みで調整)
- 塩 … ひとつまみ
- こしあん … 300g(あんの安倍川もちも作る場合。市販品でよい)
きな粉とあんの2種類を作るときは、餅をきな粉用とあん用に何個ずつ分けるかを先に決め、きな粉砂糖とこしあんの量をそれに合わせて調整してください。
安倍川もちの作り方
- きな粉砂糖を作る:きな粉・白砂糖・塩をよく混ぜ、バットに広げておく。
- つきたての餅を、手水(または取り粉)をつけながら約50gずつにちぎる(50gは成形の目安)。
- ちぎった餅をきな粉砂糖の上で転がし、全体にまぶす。
- あんの安倍川もちは、ちぎった餅をこしあんで包む。
- 皿にきな粉とあんの2種類を並べ、温かいうちに食べる。食べるときは、さらに小さく切ってください。
安倍川もちを餅つきイベントで出すコツ
安倍川もちは、ちぎった餅にきな粉砂糖をまぶす料理です。イベントでは、ついた餅を加熱してから出す方法を先に検討してください。各地の保健所は、ついた餅を加熱して出すことを勧めています。たとえば、ちぎった餅を鍋の湯で煮て中まで十分に加熱し、湯を切ってからきな粉砂糖をまぶします。ついた餅を加熱せずにそのまま配るかどうかは、開催地の保健所に確認してください。
加熱した餅はトングなどの清潔な器具で扱い、きな粉砂糖やあんの取り分けにも専用の器具を使います。参加者が共用の容器に直接手を入れる出し方は避けてください。あんの安倍川もちは、市販のこしあんを使い、表示どおりに保存します。加熱した餅にこしあんをのせる形にすると、餅を手で包む工程を減らせます。きな粉は落ちやすいので、紙皿と楊枝を用意しておくと配りやすくなります。
きな粉は吸い込むとむせやすいので、食べる前に一声かけてください。きな粉は大豆、こしあんは小豆が原料なので、材料を掲示して食物アレルギーのある方に知らせ、市販のこしあんは商品の原材料表示も確かめます。のどに詰まらせないための注意は、記事の最後の「安全のために」を確かめてください。
2. 【愛知県】もち菜雑煮(名古屋の焼かない角餅の雑煮)
もち菜雑煮とは
もち菜雑煮は、愛知県の名古屋など尾張地方に伝わる、焼かない角餅ともち菜をしょうゆ味のすまし汁で食べるお雑煮です。愛知県の郷土料理の資料によると、愛知県では、しょうゆ味のすまし汁に、焼かない角餅・もち菜・鶏肉を入れるのが一般的とされます。名古屋のあたりでは、具を餅ともち菜だけにする家庭もあるといわれます。仕上げに、かつお節をのせます。
もち菜(餅菜)は、尾張地方で明治時代から作られてきた「あいちの伝統野菜」で、正月菜とも呼ばれます。もち菜の旬は12〜1月です。もち菜は小松菜に似ていますが、やわらかく、アクが少ないとされます。
もち菜の名にかけて、「名(菜)を持ち(餅)上げる」という縁起の話もあるといわれます。
もち菜雑煮の材料(4人分・配合例(試作前))
- ついた餅(のし餅にして切った角餅)… 8切れ
- もち菜 … 1束(手に入らなければ小松菜で代用)
- 鶏もも肉 … 100g(入れない家庭もある)
- だし(かつお節、または昆布とかつお節)… 800ml
- しょうゆ … 大さじ1、塩 … 小さじ1/2
- かつお節(花がつお)… たっぷり
- のし餅を作る道具:のし板(またはバット)、取り粉(片栗粉)、めん棒
この分量は、この記事で考えた配合例です。農林水産省や愛知県の資料にある分量を写したものではありません。もち菜の1束や餅1切れの重さは一定ではないので、試作して人数分に合わせて調整してください。
もち菜雑煮の作り方
- 角餅を作る:つきたての餅を取り粉の上で厚さ1.5cmほどにのばし、包丁で切れる固さになったら4×5cmほどに切る(大きさは成形の目安)。
- もち菜は洗ってさっとゆで、4cm長さに切る。鶏肉はひと口大に切る。
- だしを温めて鶏肉を入れ、中までしっかり火を通す。しょうゆと塩で味を調える。
- 角餅を焼かずに汁に入れ、やわらかくなるまで煮る。
- お椀に餅と鶏肉を盛ってもち菜を添え、汁を注ぐ。
- かつお節をたっぷりのせる。食べるときは、餅をさらに小さく切ってください。
もち菜雑煮を餅つきイベントで出すコツ
もち菜雑煮は餅を焼かないので、焼き網がなくても作れます。そのかわり、汁と具と餅を十分に加熱する鍋と熱源が要ります。のし餅は切れる固さになるまで時間がかかるので、当日は、ついた餅をちぎって汁に入れると、固まるのを待たずに出せます。汁を煮立ててから餅を入れ、鶏肉と餅の中まで十分に加熱してください(ノロウイルス対策の加熱の目安は、中心温度85〜90℃で90秒以上)。
生の鶏肉を切る包丁・まな板・容器は、加熱した餅や盛り付けに使う器具と分けてください。もち菜は鮮度のよいものを用意して冷蔵し、早めに使います。ゆでるのは当日です。前日にどこまで下準備してよいかは、開催地の保健所に確認してください(自治体によって案内が異なります)。もち菜が手に入らないときは、小松菜で作れます。
しょうゆは商品の原材料表示で小麦・大豆を確かめ、鶏肉とあわせて材料を掲示してください。
3. 【岐阜県】岐阜の雑煮(正月菜とかつお節のすまし雑煮)
岐阜の雑煮とは
岐阜の雑煮は、地域によって具や作り方が違います。岐阜大学のサイトに掲載された調査(郷土史などの記録をまとめたもの)では、角餅のすまし汁に正月菜(もち菜)を入れ、かつお節をのせるのが一般的なイメージとしたうえで、具を正月菜だけにする記録がある一方、豆腐や里芋を入れる地域もかなり多いと紹介されています。昔の記録を含むため、今の家庭の雑煮とは違うこともあります。この記事では、正月菜を使い、角餅をすまし汁で煮る一例を紹介します。
岐阜県は、角餅と丸餅の境目とされる関ケ原がある県です。岐阜県内には、角餅と丸餅の両方を使うところもあるといわれます。
岐阜の雑煮の材料(4人分・配合例(試作前))
- ついた餅 … 8個(角餅。丸餅でも作れる)
- 正月菜(もち菜)… 1束(小松菜で代用可)
- 里芋 … 4個(入れる地域の場合)
- 豆腐 … 1/2丁(入れる地域の場合)
- だし(かつお節)… 800ml
- しょうゆ … 大さじ1と1/2、塩 … 少々
- かつお節 … たっぷり
岐阜の雑煮の作り方
- 餅を作る:角餅にするなら、のし餅にして固まってから切る。丸餅にするなら、つきたてを約40gずつにちぎり(40gは成形の目安)、手で丸める。
- 里芋は皮をむき、輪切りにして下ゆでする。豆腐はひと口大に切る。正月菜は4cm長さに切る。
- だしを温め、しょうゆと塩で味を調える。里芋と豆腐を入れて温める。
- 餅を入れて、やわらかくなるまで煮る。
- 正月菜を加えてさっと煮る。
- お椀に盛り、かつお節をのせる。食べるときは、餅をさらに小さく切ってください。
岐阜の雑煮を餅つきイベントで出すコツ
イベントでは、角餅と丸餅の両方を用意して食べ比べると、関ケ原が角餅と丸餅の境目とされる話のきっかけになります。これは餅の形の違いを知るためのイベント向けの企画例で、岐阜県内の特定の地域の雑煮をそのまま再現するものではありません。丸餅は、ついた餅をちぎって丸めればよいので、当日に作れます。角餅は、のし餅が切れる固さになるまで時間がかかるので、食べ比べには市販の切り餅を使う方法もあります(商品の原材料表示を確かめて掲示します)。どちらの餅も、汁に入れて中まで十分に煮てから出します。
里芋の下ゆでなど加熱する作業は当日にします。前日にどこまで下準備してよいかは、開催地の保健所に確認してください(自治体によって案内が異なります)。豆腐は大豆が原料なので、しょうゆの小麦・大豆とあわせて材料を掲示してください。
4. 【石川県】金沢の雑煮(昆布だしと花がつお)
金沢の雑煮とは
金沢の雑煮は、石川県の金沢市に伝わる、昆布だしのすまし汁に焼かずに煮た角餅を入れ、花がつおと芹をのせるお雑煮です。金沢市の資料では、結び昆布をのせることもあると紹介されています。具は少なく、上品な見た目に仕上げます。
石川県は、角餅と丸餅の両方を使うところがある県といわれます。金沢の雑煮には、四角い切り餅が使われてきました。
金沢の雑煮の材料(4人分・配合例(試作前))
- ついた餅(のし餅にして切った角餅)… 8切れ
- 昆布 … 10cm角1枚
- 水 … 900ml
- 薄口しょうゆ … 大さじ1、塩 … 小さじ1/2
- 芹 … 1/2束
- 花がつお … たっぷり
- 結び昆布 … 4個(好みで。やわらかく煮たものを使う)
金沢の雑煮の作り方
- 昆布だしを取る:水に昆布を30分ほど浸けてから火にかけ、沸騰する前に昆布を取り出す。
- 薄口しょうゆと塩で味を調える。
- 芹はさっとゆでて、3cm長さに切る。
- 角餅を焼かずにだしに入れ、やわらかくなるまで煮る。
- お椀に餅を盛り、汁を注いで、芹と花がつお(好みで結び昆布)をのせる。食べるときは、餅をさらに小さく切ってください。
金沢の雑煮を餅つきイベントで出すコツ
この記事では、金沢市の資料の紹介に沿って、だしを昆布で取ります。昆布だしは当日に、水に昆布を30分ほど浸けてから火にかけて取ります。当日は、ついた餅をちぎって汁に入れると、のし餅が固まるのを待たずに出せます。餅は、汁の中で中まで十分に煮てから盛り付けてください。
花がつおは汁を注いでからのせると、湯気で踊るように動き、見た目も楽しめます。芹は当日にゆでます。薄口しょうゆは商品の原材料表示で小麦・大豆を確かめ、材料を掲示してください。
5. 【富山県】かんもち(寒餅)
かんもちとは
かんもちは、富山県の山間部の農村を中心に伝わる、寒さが最も厳しい時期についた餅を型で固め、切って干して作る保存食です。寒い時期に作るので「寒餅」とも書きます。かんもちは、昔は農家の保存食や、農作業の合間のおやつでした。今は地域の特産品としても作られ、新しい種類も出ています。かんもちは富山県の各地に伝わり、農林水産省の資料では立山町や南砺市も挙げられています。
立山町では、地元のヨモギやクチナシ、シソなどで色を付けたかんもちが作られています。色を付けた餅を軒先につるす光景は、農村の冬の風物詩だったとされます。乾燥させたかんもちは、焼いたり油で揚げたりして食べます。市販のかんもちは、商品に書かれた食べ方と保存方法に従ってください。
かんもちは、型で固めて切り、干して乾かすまでに日数がかかります。 餅つきの当日には仕上がりません。
かんもちの材料(伝統的な製法の紹介・分量は示していません)
ここでは、富山の農村で寒い時期に行われてきた製法の流れを紹介します。家庭やイベントで作るための配合と乾燥の条件は確かめていないため、分量や乾燥の日数、保存できる期間は書いていません。
- もち米
- 色や風味を付ける材料(立山町の例:よもぎ・クチナシ・シソなど)
- 取り粉(片栗粉)
- 道具:餅を入れる細長い型(またはバット)、ひも、寒くて風通しのよい干し場所
かんもちの作り方(伝統的な製法の流れ)
かんもちは、寒さが最も厳しくなる1月上旬から1〜2か月が、作るのに最も適した時期とされます。下の手順は、富山の農村で寒い時期に行われてきた作り方の流れです。
- もち米を一晩水に浸けて蒸し、臼でつく。
- 色を付ける場合は、なめらかになってきたら、ゆでて刻んだよもぎや、クチナシの実を煮出した色水などを加え、色が均一になるまでつく(何色か作るなら、臼ごとに色を変える)。
- 取り粉をふった細長い型やバットに入れ、平らにならす。
- 2〜3日おいて固くなったら型から出し、適度な厚さに切る。
- 15枚ほどずつ、2本のひもで交互につなぐ。
- 蔵の天井や軒下など、寒くて風通しのよい場所につるして、自然に乾かす。
- 乾燥させたかんもちは、焼くか油で揚げて食べる。揚げるときは油はねに気をつける。
かんもちは、十分に乾かさないとカビが生え、乾きすぎるとバラバラに崩れるといわれます。干している間はよく様子を見て、カビが出たものは食べないでください。保存食として伝わってきた作り方の説明は、家庭やイベントで作ったかんもちの日持ちを保証するものではありません。
かんもちを餅つきイベントで出すコツ
かんもちは、型で固めて切り、干して乾かすまでに日数がかかるので、餅つきイベントの当日には完成しません。イベントでは、よもぎやクチナシの色水を加えて色を付けてつくところを見せます。当日に食べる色の餅は、かんもちを作る途中の餅を使ったアレンジで、乾燥させて仕上げたかんもちとは別のものです。ついた色の餅は、焼く・汁で煮るなどして中まで加熱し、その場で食べてもらいます。
イベントでついた餅を型に入れたまま数日置いたり、参加者に持ち帰って干してもらったりする方法は勧めません。多くの人が関わってついた餅を、加熱しないまま日数をかけて置くことになるためです。よもぎをゆでる、クチナシの実を煮出すなどの加熱は、前日ではなく当日に行います。
かんもちの完成形は、市販のかんもちを焼いて試食してもらうと伝わりやすくなります。市販品は商品の原材料表示を確かめ、材料を掲示してください。
6. 中部の名物餅を餅つきイベントで食べ比べるには
安倍川もちと3つのお雑煮は、ついた白い餅から作れます。かんもちは、ついた餅を型で固め、切って干して作るので、イベントの当日には完成しません。どの料理も、イベントでは、ついた餅を加熱して出す方法を先に考えます。
| 名物餅 | 当日の主な作業と必要な準備 |
|---|---|
| 安倍川もち | ちぎった餅を湯で煮るなどして中まで加熱し、きな粉砂糖をまぶす。湯を沸かす鍋と熱源、きな粉砂糖を広げるバット、トングなどの取り分け器具、紙皿と楊枝が要る |
| もち菜雑煮 | 汁を煮立て、鶏肉と餅を中まで十分に加熱する。鍋と熱源、生の鶏肉用の包丁・まな板が要る(焼き網は要らない)。もち菜は当日にゆでる |
| 岐阜の雑煮 | 里芋をゆで、豆腐・餅とともに汁で十分に加熱する。鍋と熱源が要る。角餅も出すなら、のし餅が切れる固さになるまでの時間か、市販の切り餅が要る |
| 金沢の雑煮 | 当日に昆布だしを取り(昆布を水に約30分浸けてから火にかける)、餅を煮る。鍋と熱源が要る |
| かんもち | 当日は、色の材料を加えてつくところまで(かんもちとしては完成しない)。ゆでたよもぎやクチナシの色水などの準備が要る。ついた色の餅は焼くなどして加熱し、その場で食べてもらう |
食べ比べを計画するときは、汁物を加熱する鍋と熱源、餅に直接さわる担当者、材料の掲示を先に決めておきましょう。イベントで作った料理は、その場で食べてもらうのが基本です。持ち帰りは勧めません。持ち帰ってもらう場合は、早めに冷蔵し、食べる前に中心まで加熱するよう伝えてください。持ち帰ってよいかどうかも、開催地の保健所に確認しましょう。静岡市保健所も、ついた餅はお雑煮やお汁粉にして食べる前に十分に加熱し、持ち帰らずにその場で食べることを勧めています。加熱した餅や料理は清潔な器具で扱い、できるだけ早く出してください。
開催前に、メニュー、仕込み場所、会場の給排水の設備、出し方を開催地の保健所に伝え、必要な許可や届出を確認してください。鍋やコンロを使う場合は、会場の管理者や管轄の消防署にも、火気の使い方や届出が必要かどうかを確認します。
たとえば「1臼目は安倍川もち、2臼目はもち菜雑煮・岐阜の雑煮・金沢の雑煮の食べ比べ、最後の臼はよもぎなどで色を付けて、かんもちのつき方を見せる」のように臼ごとに料理を変えると、角餅と丸餅の境目がある中部の、各地の餅料理の違いを比べられます。
餅つきQ太郎の餅つきイベントの様子



写真の参加者の顔はぼかしています。
中部の名物餅と餅つきイベントのよくある質問
Q. 中部地方の雑煮の餅は、角餅と丸餅のどちらですか?
中部地方の雑煮の餅は、地域によって角餅と丸餅に分かれます。岐阜県の関ケ原のあたりを境に、東は角餅、西は丸餅の地域が多いといわれます。名古屋や金沢では、角餅を焼かずに煮るお雑煮が食べられてきました。岐阜県と石川県には、角餅と丸餅の両方を使うところもあるとされます。
Q. 名古屋の雑煮に使うもち菜が手に入らないときは、どうすればよいですか?
もち菜が手に入らないときは、小松菜で代用できます。もち菜は旬が12〜1月と短く、手に入りにくいことがあります。愛知県では、小松菜が正月用に「餅菜」として売られることも多いとされます。
Q. 餅つきイベントで中部の名物餅を出すときの準備は?
中部の名物餅を出すときは、料理ごとの鍋・熱源・加熱の担当者と、材料の掲示・共用の器具の扱いを先に決めます。3つのお雑煮は汁と具と餅を当日に鍋で十分に加熱し、安倍川もちも餅を湯で煮るなどして加熱してから、きな粉砂糖をまぶします。かんもちは当日には完成しないので、色を付けてつく体験と、市販のかんもちの試食を分けて計画してください。メニュー・仕込み場所・出し方は、開催地の保健所に前もって相談します。
Q. 餅つきの道具がなくても、餅つきイベントはできますか?
餅つきの道具がなくても、餅つきQ太郎の出張餅つきや機材レンタルを使えば、餅つきイベントができます。出張餅つきは95,800円(税込)〜(もち米5kgコース、2026年10月時点)で、開催地域によって変わる場合があり、つき手・丸め手の派遣は別料金です。愛知・岐阜へは愛知店、静岡へは静岡富士山店が伺い(愛知店から岐阜など愛知県外へ伺う場合の配送費は別途お見積もり)、石川・富山など北陸は伺える店舗と料金をお問い合わせください。この記事の名物餅を作りたい場合は、追加の食材の持ち込み、臼での混ぜつき、調理の分担を、予約前にご相談ください。
Q. 子どもが参加する餅つきイベントで気をつけることは?
子どもが参加する餅つきイベントでは、餅を出すかどうかを慎重に判断し、食べ終わるまで大人が見守ることが大切です。食べる前にお茶や汁物でのどを潤し、少しずつよくかんでから飲み込むよう声をかけてください。小さく切っても窒息の危険はなくならないので、くわしくは記事の最後の「安全のために」を確かめてください。
餅つきの道具やスタッフは、餅つきQ太郎にお任せください
餅つきQ太郎は、BBQ太郎を運営する株式会社Q太郎フーズの出張餅つき・餅つきレンタルのサービスです。宮城から鹿児島まで、地域ごとの担当店舗から伺います。
臼・杵・せいろ・かまどなどの道具がそろわない、準備や片付けの手が足りない、という場合は、餅つきQ太郎の出張餅つき・餅つきレンタルをご利用ください。
- 出張餅つき:95,800円(税込)〜(もち米5kgコース、2026年10月時点)。開催地域によって料金が変わる場合があります。餅つきの道具ともち米を会場へお届けし、設営から撤収まで当店スタッフが行います
- つき手・丸め手の派遣は、別料金のオプションです
- 愛知・岐阜へは愛知店、静岡へは静岡富士山店が伺います。愛知店から岐阜など愛知県外へ伺う場合は、配送費を別途お見積もりします
- 石川・富山など北陸は、伺える店舗と料金をお問い合わせください(配送費は別途お見積もり)
- 本部ページでは機材だけのレンタル(基本4点セット 59,800円〜、税込)も案内しています。中部の各県への配送・回収の可否と料金はお問い合わせください
- 年末年始は通常と料金条件が異なります。開催日と担当店舗によって変わるため、見積もりでご確認ください
この記事の名物餅を作りたい場合は、追加の食材の持ち込み、臼での混ぜつき、調理の分担を、予約前にご相談ください。
料金表・お問い合わせ → 出張もちつきQ太郎

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餅はのどに詰まりやすい食べ物です。小さく切っても、窒息の危険はなくなりません。
餅は小さく切り、食べる前にお茶や汁物でのどを潤し、少しずつよくかんでから飲み込んでください。よくかまないうちにお茶などで流し込むのは危険です。食べ終わるまで、まわりの大人が見守ってください。
乳幼児や、かむ力・飲み込む力が弱い人に餅を出すかどうかは、慎重に判断してください。保育園・幼稚園などでは施設の安全方針に従い、餅つきの体験と食事を分ける方法も検討してください。
食中毒を防ぐため、餅に直接さわる人を決め、体調の悪い人は調理に加わらないようにします。石けんと流水で手を洗い、使い捨て手袋は作業ごとに替えます。臼・杵・道具は洗って消毒し、手返しの水はこまめに替えます。
各地の保健所は、ついた餅を雑煮やおしるこなどで加熱して出すことを勧めています(ノロウイルス対策の加熱の目安は、中心温度85〜90℃で90秒以上)。イベントの前日に調理するのは避けてください。
きな粉は吸い込むとむせやすいので、食べる前に一声かけてください。かんもちは、カビが出たものは食べないでください。
材料(きな粉・豆腐の大豆、しょうゆの小麦・大豆、こしあんの小豆、鶏肉など)は掲示し、しょうゆ・かまぼこ・あんなどの加工食品は商品ごとの原材料表示を確かめます。臼や杵を共用すると、ほかの材料が混ざる可能性があることも伝えましょう。
イベントで食品を出すときは、無料で配る場合も、メニュー・調理場所・出し方を開催地の保健所に前もって相談してください。

